元葬儀屋の終活総合サービス

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葬儀屋さんとご遺体(4)

おはようございます。

今回は、ご遺体の処置についてお伝えさせて頂きます。

もしあなたが葬儀屋さんになろうと思っているのなら、避けて通れない仕事です。

勿論、9割以上の方は病院や施設で亡くなられるので、綺麗な状態の方が多いですし、大概、看護師さんがエンゼルケアといってキッチリと処置されています。

もし、されていなくても、難易度の高い処置をする事はあまりないです。

まず、防水性のポリマーシーツというものをご遺体の下に敷きます。

人が亡くなられると内臓が傷んできます。
傷んでくると体液が漏れたり、ガスが出てきます。

それを防ぐ為に鼻の穴、口、耳、肛門等、漏れる可能性がある場所に綿花というコットンの様なものをピンセット等で詰めていきます。

以外と奥深くまでは入りますので、初めは驚くでしょう。

ピンセットが無い場合はワリバシを代用していました。

口は、死後硬直しているので口の隙間から綿花を詰めますが、開いていなければグッ❗と力を入れて開きます。

口の中から舌が出てきそうになっている場合があるので、グッと押し込みます。

もし口の中が血液まみれなら、口元に綿花を敷いて体を横に傾けて血液を出しきります。

体格の良い方は、血液を出しても出しても止まらない場合もあります。

通常は、10キログラム(2.5キログラムの固まりを4個)を後頭部や喉元や臓器周りに当てますが、止まらない場合は、ドライアイスを倍の20キログラムを当てます。

ドライアイスで体液や血液を固める為です。

そして、口から血液が漏れても襟元が汚れないように綿花を当てます。

たまに閉じている目からも血液が漏れたりします。

あまりも出血が漏れそうな場合は、ポリマーシーツでも防ぎきれないので、ごみ袋をシーツと敷布団の間に挟んで簡易防水をします。

止血が済んだら、爪切りや死に化粧、ドライシャンプーをします。

爪切りは、初めは結構難しいです。

深爪して出血したりします。

コツは、爪と指の間をグッと引っ張って、その隙間に爪切りを入れ込んで作業します。

次回は死後硬直したご遺体に服を着せる方法をお伝え致します。

本日も最後までありがとうございました❗

感謝しています😊