葬儀屋さんとご遺体(1)
おはようございます。
あなたがもし、
「葬儀屋さん」
になりたいなら、
「ご遺体って絶対に見なくちゃいけないの❔」
って思うかもしれません。
誰でもご遺体は見たくないものです。
あなたがまだ、
「死」
というものを実感できていない若い年齢層の方でなく、高齢な方ならなおさら、
「もうすぐ自分もこうなるんだな…」
とリアルに感じてしまうかも知れません。
というのも以前私がお客様に、
「あんたのところの納棺は、親族に手伝わせるんやな。あれは止めた方が良い。」
と言われた事がありました。
「納棺は葬儀屋が単独でするより、親族と一緒にした方が納得されるだろう」
と思い込んでいた私は驚きました。
「何故でしょうか❔差し支えなければ理由をお聞かせ願えますか。」
今までそんな事を言われた事はありませんでしたので、即座に聞いてしまいました❗
すると、
「ワシの様な年齢になると、死んだら自分もこんな風になるんやな。って想像してしまうんや。だから納棺はあんたらだけでやって欲しかったんや…」
…そうだったんだ。
今まで10年間納棺に立ち会ってきましたが、全く気付かない自分が情けなくなりました。
私の考えではご遺族は、
故人様を死体とは、思っていない。まだ生きて寝ているだけだと思っている(思いたい)。
と思い込んでいました。
確かにご遺族は、そうかも知れません。
しかし、納棺に立ち会う親族との気持ちの温度差まで考慮していませんでした。
ご遺族は主役。
親族は脇役。
無意識に区切りをつけていたかも知れません。
ご遺族からすれば、まだ寝ているだけだと思いたい、しかし、普段あまり会わない親族からしたら死体と思っているかも知れない。
長い間、闘病生活を送っておられた方は、
痩せこけて顔が分からない方もいます。
遺影を見てやっと分かる場合も少なくないです。
逆に点滴等で顔が膨れ上がっている場合もあります。
普段会わない関係なら、最後に会った顔とご遺体とのギャップに戸惑います。
さらに、検視と呼ばれる場合は…
次回に続きます。
ありがとうございました❗
感謝しています😊